MASH LIFE LOG

30代の男性会社員です。英語、仕事、家族、育児のことを発信しています。

【男性の育児休業】ペア育休2回(1年&9ヶ月)を経験し、育児に長期間フルコミットした父親のリアルな育児体験談

先日、2人目の子供が生まれました。1人目のときと同様、出産直後から育児休業(パパ育休)を取得しました。

この記事では、長期の育休×2回を取り、育児に向き合った(つもり)の、私の育休の体験談をまとめます(20,000字を超える長文です)。

 

おっぱいからの授乳以外は全て、父親もできます。父親だからこそできることもあります。育休の取得を考えている男性、夫に育休を取得してほしい女性にとって、参考になれば幸いです。

また、本記事では育児休業の制度の詳細には触れていません。育児介護休業法は、定期的に法改正が行われていますので、厚生労働省のWebサイトなどの一次情報をご確認ください。

 

 

自己紹介

30代男性、会社員。電車や街によくいる、普通の一般男性です。

妻も同年代で、会社員をしている一般女性です。

どこにでもいるような、平凡な夫婦だと思っています。

 

私の育児休業の取得期間

第1子、2021年に誕生。女の子。夫婦ともに1年間の育休を取得。夫婦ペアで育児。

当時、従業員数が100名以下の、比較的小規模な会社にいました。男性の育児休業は初、さらに1年間の長期の取得も初、という環境でした。

 

第2子、2024年に誕生。男の子。夫婦ともに9か月の育休を取得。夫婦ペアで育児。

子どもの誕生とUターンで生活環境がガラリと変わったため、在宅勤務とフレックス勤務ができる会社に転職していました。そこでは男性の育児休業の取得者は、数は少ないもののいましたが、期間は1か月から最大でも半年間の人が多く、9か月の長期で取得する人は過去にほとんどいなかったようでした。

 

妻も同じ期間の育休を取得し、夫婦二人のペア育休で、協力して育児をしました。ペア育休、個人的には大正解です。お勧めします。

 

育休取得の経緯・きっかけ

第1子

1人目の子供は、コロナ禍の真っ只中に誕生しました。当時、東京23区内の賃貸アパートに暮らしていました。妊娠中には緊急事態宣言が発表され、在宅勤務を強制され、外出したり街に出かけたりすることは控えるような状態でした。

(感染予防のため、妻が入院した後は出産立会も面会もできず、病院に入ることすらできませんでした。赤ちゃんと対面したのは、子どもが生まれてから1週間後、退院する日でした。立会できず非常に残念でしたが、赤ちゃんと対面したときは感動して涙がこぼれました)

そんな状況のため、田舎の親族に東京に出てきてもらうことを依頼しましたが、断られました。地元ではコロナの感染者の人数がまだまだ少なく、感染者が出たものなら、「どこどこの○○さんが感染したらしい」と噂をする・されてしまうような地域であり、何か危害を加えられる可能性さえありました。

真相がよくわからずワクチンも開発途上で、恐ろしい病気であることだけがわかっていた新型コロナウイルスが蔓延しているさなか、夫婦二人きりで、初めての育児を乗り切るために、育休を取ることに決めました。

また、初めての自分の子供なので、私自身もしっかりと向き合いたいという想いもありました。「産後の恨みは一生の恨み」などという言葉もありますが、一生の恨みを妻に持たれてしまわないように、円満な家庭を作っていきたいという考えもありました。

 

第2子

第2子は、新型コロナウィルスは第〇波などと時折話題になるものの、電車や街でマスクをしている人は半分以下、ほとんど見かけないような状況ではありました。私の親の支援も受けられる状態でした。また、第1子で育児をしっかりやったつもりなので、ある程度の経験値があり、何をしなければいけないのかは理解していました。

ここだけ書くと、父親が育児休業を取らなくとも良いのではないか?と思うかもしれませんが、第1子のときと状況が違うのは、第1子(3才)がいるということです。保育園に入れていますが、平日の毎朝と毎晩、休日は一日中、3才の育児や遊び相手をしながら、0才児も育児しなければいけません。

出産直後の「産褥期」特に最初2週間は、妻の身体にダメージが残っています。そんななか、私が普通に仕事をしていると、日々の顧客対応や社内打合せ、場合により出張で、数日家を空けることにもなります。そうすると、妻のワンオペか、または妻と私の親(妻にとっての義両親。妻の親族は頼れる状況ではなく。)とで乗り切らなければいけませんが、妻と姑問題もゼロではなく、非常に気を遣う状況になってしまいます。

そのあたりを想像した結果、やはり仕事をしながらの2人育児は厳しい(できないことはないかもしれないが、負荷が高くなり身体的精神的に疲弊しそう)と判断し、育児休業を取得することにしました。

(2人目は、出産の立会も面会も可能でした。陣痛や出産の壮絶さ、生まれた直後の真っ赤な赤ちゃん、出産直後の赤ちゃんと母体への処置、などなど、その場にいないとわからないことばかりでした。立会ができて、出産の大変さを身に染みて理解できました)

 

ペア育休をお勧めします。

Webで育休体験談や事例を調べると、バトンタッチ育休のように、まずママが産休育休し、ママが職場復帰したらパパが育休を取る、みたいなケースを見ますが、個人的にはおすすめしません。

取れるのであれば、ペアで育休を取り、夫婦2人で一緒に育児をし、同時に育児スキルを身に着けていく方が良いと思います。

ただ、「取るだけ育休」と言われるように、育児家事をせずに遊びに出かける父親の育休は最悪ですので、やめましょう。将来の離婚のリスクが高まります。

というか、私はどこか1人でどこか遊びに出かけるより、育児していた方が面白いです。育児は決して楽ではないですが、楽しい時間はありますし、子どものしぐさや行動はかわいくて面白く、親も笑顔になり、幸せな時間も多いです。

 

取得期間を決めた理由

2回の育児休業を、1年間と9か月間という長期で取得しました。

・第1子のときは、コロナ禍であったこと、仕事より家族優先であったことなどから、できるだけ長期間取得したいと考え、制度の最大の期間である1年間取得しました。

・第2子は、2人育児なことと、保育園入園の時期の問題で、9か月と決めました。第1子のときに保育園問題は身に染みて感じたことと、0才育児は最初の数か月だけでなくずっと手がかかること(当たり前ですが)、などから、数か月の短期間ではなく、半年以上の長期間取得することにしました。

 

長期の育休を検討するときにWebで検索をすると、「仕事を長期で休むと会社が回らない」「長期の育休を言い出せる雰囲気ではない」というような意見を目にしますが、あえて厳しい言い方をすると「言い訳しているだけ」だと感じます。

社長や経営者ならさておき、一般社員であれば、「仕事を長期で休むと会社が回らない」ことはありません。あなた一人が抜けても、他の誰かがあなたの仕事を埋めます。それを考えるのは上司であり管理職の仕事です。

「長期の育休を言い出せる雰囲気ではない」についても、あなたが空気を読む必要はないと思います。仕事や会社も大事ですし、上司や同僚に負荷をかけること理解しつつも、子どもが生まれて育児をするタイミングでは、ある程度家族を優先すべきと私は思います。

 

あなたの人生の優先順位は何でしょうか?

育休を取る(=育児をする)のか否か。どれだけの期間の育休を取るのか。これは人生の価値観に繋がる話だと思っています。

あなたの人生における優先順位は何でしょうか?

会社でしょうか?仕事でしょうか?家族でしょうか?妻が妊娠し、もうすぐ子どもが生まれてきて、家族の環境が変わり、子どもを育てなければいけないタイミングで、何を優先するのか。考えてみてください。周りの雰囲気に流されないでください。

その結果、仕事を取るのも、その人やその家庭の選択だと思います。そして、もし長期の育休を取りたいと思ったときは、断固とした決意で、育休の取得を会社に申請していきましょう。

 

第1子のときには、以下の記事を書いていました。ご参考までに。

www.mashlife2018.com

 

育休を会社に伝えたタイミング

1人目も2人目も、長期間での育児休業を検討していたので、妻の妊娠中から早めに伝えました。具体的には、安定期に入る前くらいには、直属上司に伝えていました。

妊娠期間中も何が起こるかわからないこと、また、妻がつわり等で動けない場合に家事等を私が対応する必要もあるかもしれないこと、急遽休暇を取らなければいけない状況になる可能性もあります。そういったときに、仕事に穴をあけないため、周囲に理解をしてもらうために、早めに伝えていました。1人目のときも2人目のときも、直属の上司が理解のある方だったのも幸いしています。

 

出産予定日の約2~3か月前には、同じ部署や課のメンバーや、一緒に仕事を進める方々に伝えていきます。引継ぎが必要な場合には、このあたりから引継ぎ先を上司と相談し、仕事を引継いでいきました。

会社(人事)にも、2か月前くらいには申請書を出しました。1か月前までに提出としている会社が多いと思いますが、育休を決めていれば早めに出しても問題ないかと思います。

 

上司やチームメンバーとの関係性によるところはありますが、基本は、早め早めに動いておいて損は無いように思います。(もしハラスメントがある場合は人事に言いましょう。というか、ハラスメントの無い会社もたくさんあるので、転職を検討した方が精神的にも良いと個人的には思います。)

 

1人目のときにも記事を書いています。良ければこちらもご覧ください。

www.mashlife2018.com

 

仕事の引継ぎ

たまたまだったのですが、第1子も第2子も、プロジェクトにアサインされて働くような仕事でした。プロジェクトの契約やフェーズの切れ目がちょうど育休の取得開始時期と重なったため、それほど大変な引継ぎはなく、円満に仕事を手放せたのかなと思っています。

このときに感じたのは、自分にしかできないような仕事を抱え込んでしまっていると、引継ぎが困難になり、チームや会社に迷惑をかけることになります。人間関係に関わるので、円満に育休に入りたいのであれば、常日頃から引継ぎに向けた準備や、自分がお休みだとしても他の人がカバーできるような状況を作っておくことが重要です。

なぜこの仕事をしているのか、どのように仕事を進めているのか、関係者は誰で、どういう注意が必要か、これまでの経緯はどうか、打合せの議事録の在処はどこか、例外にはどう対応しているのか、その他の参考になる情報のありかはどこか。そういったことを整理して情報を可視化し、暗黙知を形式知にしていけるとベストです。

 

長期の育休を取得すると伝えたときの、周りの反応

皆さん大人だったので、「おめでとう!」「育児頑張って!」などが大半でした。

たまに「1年?長いね?何するの?(=そんなに取得する必要ないでしょ?)」「奥さんは?(=君が育児しなくても良いでしょ?)」などと、古い価値観の言葉をもらったりしました。

概ね、祝っていただきましたが、もしかしたら陰では色々と言われていたり思われていたりするかもしれません。ただ、そこは考えないようにしました。考えても答えがなく、また自分ではどうしようもできないことです。自分でコントロールできないことは、考えないようにする方がストレスになりません。

それに、同じ会社にいる、仲が良いわけでもない他人よりも、家族である妻と子が第一です。

今の時代、その会社に定年まで勤めあげる人も少なくなってきていたので、将来会社に居づらくなったら、そのときは転職先を探せばよいかなと、気楽に構えています。

 

収入面、お金の不安

ないと言えば嘘になりますが、国の育児休業給付金の制度により、給与の67%50%が銀行振込され、また社会保険料が免除となることから、勤務しているときの給与の実質8割などになるため、貯金はできないかもしれないが生活に困ることはないと感じました。

また、当年の年収が減ることによって、年末調整での所得税の還付や翌年の住民税が減ることも考慮すると、そこまで困らないだろうと判断しました。(育児休業給付金の支給額の上限がありますので、年収が高い方は収入がかなり減るかもしれませんので、育児休業給付金の詳細をご確認ください。)

コロナ禍での初めての育児、上の子を見ながらの2人目の育児と、どちらも妻と子どもとの時間を優先しました。

 

仕事面、キャリアの不安

こちらも、ないと言えば嘘になります。復職した後、同じような仕事に戻れるのか、ブランクがあるのではないか、白い目で見られて異動させられたりするのではないか、などなど。

ただ、これも、最悪転職先を探せばよいかなと思っています。そのためにも、育児休業中や育休前にはキャリアの棚卸をして、職務経歴書をアップデートしておくのが良いです。場合により、転職サイトに登録したり、実際に転職活動をやってみて、転職できそうなのか、自分に足りないのは何なのか、等を把握しておくとよいかもしれません。

また、夫婦ペアで育児休業を取る場合、多少の細切れの自由時間がありますので、その隙間時間を有効活用し、スキルアップのための何かをするのも良いかもしれません。仕事に関連する本や名著を読んだり、Podcastを聴きながら育児家事をこなしたり、英語を勉強したり、資格取得を目指したりすることも、やる気次第で不可能ではありません。

 

育休中に何をしていたのか

当たり前ですが、育児をしています。

「育児休業休暇」という名前ですが「休暇」ではありません。育児家事業務をしています。自分勝手に娯楽に行ったりはしません。(妻を家に残して「ゴルフ行ってくる」だとか「温泉行ってくる」みたいなことを言う人もいるらしいですが、信じられません。)

 

男でも、授乳以外は全て対応できる

ちゃんと育児をすると、授乳以外は全て父親一人でも対応できるようになります。

例えば、妻が友人と1泊の旅行へ行きたいとなったときに、ワンオペで子1人を見ていたこともありました。ただ、いつも2人体制でやっていることを1人で全て回すことになるので、可能ではありますがとても大変です。

ワンオペ育児は休む暇がありません。子供が寝ている間に準備できることは全て済ましておき、家事や洗濯などの1人でやる作業系は優先順位を下げて後回し。時間に余裕ができれば、新生児の隣で横になって目を閉じて身体を休める。夜もまとまって寝られない。そんな状態が続くことになるので、1日2日の数日はワンオペでも乗り切れますが、ずっとは無理です。

 

新生児1人に対して、大人が2人欲しい

新生児1人に対して、育児の戦力になる大人が2人いると、余裕が出てきます。

新生児は寝ている時間が長いので、2人体制であれば、どちらか一方が新生児の隣で様子を見ていたり、泣いたりしたときに対応できれば、それなりに自由な時間もできます。また、日中の半日や1日をワンオペで過ごすことはできるようになるので、どちらか一方が出かけることもできます。

ず~っと家で育児をしていて、歩いたり運動しなかったり、大人と頭を使う会話をしていなかったりすると、どんどんストレスが溜まっていきます。たまには街に出かけてショッピングをしたり、映画館に映画を観に行ったり、趣味娯楽を満喫してストレスを発散して気分転換できると良いです。

1~2時間だと気持ちが切り替わる前に帰宅しなければいけないので、少なくとも半日、4~5時間自由になれると気持ちがスッキリします。

 

初めての育児、3時間おきのミルク/授乳

3時間おきに授乳/ミルクが必要だと、よく見聞きします。言葉だけだと、2時間30分くらいは自由時間では?などと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

父親ができる「ミルク対応」だけでも、次のような工程があり、スムーズに飲んでくれて30分くらいかかります。

 

子どもが泣き始める or ミルクを飲ませる時間になる

→哺乳瓶にミルクの粉を入れる→飲料水を沸騰させる→ミルクを作る→適温になるまで冷ます(ここまで約10分)

→ミルクを飲ませる(スムーズに飲んで10分~)

→ゲップを出させる(スムーズに出れば良いものの、5分しても出ないことも)

→寝かせる

→哺乳瓶、哺乳瓶の乳首を丁寧に洗う→消毒する→保管する(5分)

母親の場合、おっぱいのマッサージや授乳の時間があります。これも多少の時間がかかります。

 

ゲップをうまく出せないと、寝かせている途中にミルクを吐くので、しばらくは注意深く様子を見ている必要があります。

また、ミルクの時間でオムツ交換を行うこともあり、おしっこだけならさっと交換して1分、うんちなら拭く時間も含め5分、交換中のおしっことうんちや横漏れにより周辺に被害出たらもっと時間がかかります。

 

さらに、スッと寝てくれると親は楽なのですが、泣いてしまうと抱っこであやしたりしなければいけません。この時間は事前に見積もることはできません。子供によって、状況によって、1時間2時間、理由もわからず泣きっぱなしということもあります。

 

子どもの対応だけで3時間のうち1時間程度は必要になり、そこに自分自身の食事(食料品の買い出し、料理、食事、後片付け等)、家事(洗濯、掃除、ゴミ出し、日用品の買い出し等)、子どもの沐浴と自分自身のお風呂もあります。そうすると、自由な時間は多くありません。

特にワンオペ育児の場合、気持ちが休まる時間がほとんどありません。自分が寝ている、トイレに入っている間、お風呂に入っている間に何かあったら・・・と心配してしまいます。

 

初めての育児、夜中の対応

3時間おきのミルクは、時間を問わず、夜中も続きます。夜中、午前2時や午前4時などに子どもが泣いているのに気づいたら、まだ寝ていたい気持ちを抑え、布団からどうにか身体を起こし、薄暗い明りをつけて暗闇のなかでミルクを作ります。

初めて対応したときは、「こんなに大変なことを世の中の母親父親は全員やっていたのか」と驚愕しました。そして、「こんなに大変なことを、母親一人に任せておくなんて、ワンオペで回す母親たちは凄すぎるし、これまで父親は何とも思っていないのだろうか・・・?」と、これまでの認識を改めさせられました。

 

そして、私は二人兄弟でしたので、「一人でもこんなに大変なのに、二人育児のときは上の子がいるなかで二人目も対応していたなんて・・・」と、親の凄さもよくわかりました。3人、4人と子供のいる親戚や会社の先輩などは、もっともっと大変な生活をしてきたのだろうと想像もします。すごいです。

最近はスマートフォンで、何か子育てに困ったときにはGoogle検索ができたり、授乳中の手持無沙汰な時間に育児系Youtubeなどを観たり、Xを見て育児仲間を探したり、育児の愚痴を吐いたりもできます。

これらのサービスが無かった2010年以前の育児(ほんの10年ちょっと前ですね)では、ワンオペ育児はもっともっと孤独で、情報収集の手段も限られ、愚痴を吐くところも少なく、それはそれは大変だったのだろうと想像できます。

 

育休に入る前からできること

家事。掃除。料理。食材の買い出し。日用品の買い出し。子供や育児のことを調べる。育児用品について。出産や産褥期について。子供の病気について。緊急時の病院の連絡先について。かかりつけの病院。休日夜間に診てもらえる病院。予防接種の内容やスケジュール。保育園や幼稚園の情報収集。

やれることは探せばたくさんあります。

 

例えば、「家事」、していますか?

一人暮らしの経験があれば、一通り自分でできると思いますが、結婚して二人暮らしになって、家事(掃除、洗濯、料理、後片付け)を配偶者に任せきりにしていませんか?

例えば、日用品で、いつも使っているメーカー、家の保管している場所、その在庫、把握していますか? 床の掃除はしていますか? トイレの掃除は?

ちょっと外出しているときに「帰りにトイレットペーパー買ってきて」などと言われたときに、いつものトイレットペーパーが何かわかりますか?

シングル、ダブル、柄つき、香りつき・・・。人によって好みがありますよね。

そのほか、ティッシュペーパー、洗濯用の洗剤、柔軟剤、食器用の洗剤、、、などは、いつも何を使っていますか?多少のこだわりはありますよね?今家にある在庫はどの程度ですか?買い足した方が良いでしょうか?

わからなければ聞けば良いのですが、「そんなことくらい覚えておいてよ」と思われているかもしれません。「どれだっけ?」よりも、「これだったよね?」と確認する方が、コミュニケーションのストレスが無くなるかもしれません。

 

家事や育児のマイルール

家事や育児は、その人の「マイルール」が多くあります。私も、結婚して二人暮らしを始めて、マイルールを都度すり合わせていきました。

「別にどっちでも良いじゃん」と思うことだって、毎日のルーティーンで「いつもこうしている」ということがあると思います。

例えば私たちの場合、

 お風呂に入る前には、毎日掃除をしたい vs 毎日は必要ない

 食器を洗った後、すぐふきんで拭いて片づける vs 少し乾くまでカゴに置いておく

 洗濯のとき、服を裏返して洗濯したい vs 気にしない

 洗濯物を、綺麗に手順通りにたたみたい vs ざっくりで良い

などなど。こういった、一緒に暮らしてみないと分からない、超細かいマイルールをすり合わせておき、どちらかがどちらかに合わせたり、2人の間で落としどころを決めておくと、子どもが生まれてからストレスになることはありません。

 

育休中のリアルなスケジュール(子供2人)

2人育児のリアルなスケジュールです。上の子の遊び相手やお世話をしなければいけない分、2人育児の方がしんどいです。

1人目は、初めてのことだらけで大変でしたが、2人目の方が色々と大変です。

 

時間

母親(妻)

父親(自分)

6:00        

授乳/ミルク/睡眠

睡眠

7:00

起床、朝食準備

起床

8:00

朝食、上の子対応、登園準備

朝食、上の子対応、登園準備

9:00

睡眠

上の子登園、授乳/ミルク

10:00

睡眠

子を見ながら家事/自由時間

11:00

睡眠

子を見ながら家事/自由時間

12:00

授乳/ミルク

昼食準備

13:00

昼食

昼食

14:00

子を見ながら家事/自由時間

睡眠

15:00

授乳/ミルク、沐浴

沐浴

16:00

子を見ながら家事/自由時間

子を見ながら家事/自由時間

17:00

子を見ながら家事/自由時間

夕食準備

18:00

授乳/ミルク

上の子のお迎え

19:00

夕食、上の子対応

夕食、上の子対応

20:00

お風呂、上の子対応

お風呂、上の子対応

21:00

授乳/ミルク、上の子対応

授乳/ミルク、上の子対応

22:00

上の子の寝かしつけ

子を見ながら洗濯/乾燥

23:00

睡眠

子を見ながら家事/自由時間

24:00

睡眠、泣き声で起きるときも

授乳/ミルク

1:00

睡眠

睡眠(寝てくれれば)

2:00

睡眠

睡眠(寝てくれれば)

3:00

授乳/ミルク

睡眠、泣き声で起きるときも

4:00

睡眠(寝てくれれば)

睡眠

5:00

睡眠(寝てくれれば)

睡眠

 

睡眠時間を確保するために、交代制にしています。睡眠時間は、妻は夜22時~翌3時と、朝9時~12時。私は夜中1時~朝7時頃に寝るようにしています。

 

とにかく、まとまった睡眠時間を確保が最優先です。

私は普段、7~8時間は寝ないと疲れが翌日に残ります。少なくとも4~5時間はまとまって寝られれば、昼寝や仮眠を少し取れば、眠いですがなんとか乗り切れます。

仕事やテストなど「明日を乗り越えれば落ち着く」という状況ならば良いのですが、育児は今日一日を乗り越えたら落ち着くというものではなく、毎日がず~っと続いていくので、今日の疲れを明日に残さないこと(=睡眠)が最優先事項です。

大人のための家事(細かいところの掃除とか、片づけとか)はある程度にして手を抜きます。家事は後。

 

親2人がダブルで育休を取ったとしても、2人を育児するのは本当にギリギリです。新生児が寝ずに泣きっぱなしになるときも大変ですが、上の子のご機嫌が悪いときの方が大変です。2~3才のイヤイヤ期、思い通りにいかないことがあると、新生児とは違う大きな声で泣き喚いたり、モノに当たったり、親を叩いたりします。。。

 

また、親のどちらかがまとまった睡眠をとっているときに、上の子に夜泣きされると翌朝辛いものがあります。ついこの間も、1時2時すぎに夜泣きをされ、夫婦ともにまとまった睡眠がとれませんでした。子供は夜泣きをしても7時頃にケロッと目覚め、「あそぼ!」と元気ですし、保育園の登園は時間が決まっているので、時間が無く眠たすぎる朝に、子どもがイヤイヤしても極力イライラせずに対応しなければいけません。

 

そういったイレギュラーもあるので、夫婦のほかに、できれば少なくとももう1人、信頼できる大人がいると育児がかなり楽になります。もし2人いたら、かなり快適な育児生活になりそうです。

ただ、これは祖父母や親族に頼れる人がいるのか、人間関係はどうかといったところがあります。頼れる人がいない状況での育児は、本当にキツイです。

 

育休中、育児で大変だったこと

色々とありますが、睡眠不足が一番つらいです。育児には、睡眠不足を確保することが最も重要だといっても過言ではないと思います。とにかく寝ること。

特に、2~3時間ごとの授乳/ミルクの対応のうち、夜中の午前1~5時くらいの対応がしんどいです。2人体制であれば、シフト勤務のようにどちらかが夜担当、もう一方が朝担当、と分けて対応できますが、それでも眠い目をこすりながらの対応になります。

上の子がいる場合、寝かしつけの絵本読み聞かせや、朝からの遊び相手や保育園への登園など、起きていなければいけない時間もあり、睡眠不足になります。

また、2~3時間おきのミルクが落ち着いてくると、今度は夜泣きがあることがあり、普通に睡眠を取ろうとして夜中2~3時に泣き声で起こされ、身体を起こして子供をあやさなければいけないのが、疲れます。

 

睡眠不足になると、どうなるか。とにかくイライラします。大人(配偶者)に対して、ふとしたことにイライラします。そして子供にもイライラします。

泣かないで。眠いのにうるさい。静かにして。寝てちょうだい。うるさい。寝ろ。静かにしろ。子どもに手を上げてしまうのも、理解できます。ときおり、乳幼児の虐待や、親が子を死亡させる事件もニュースになりますが、気持ちはわかるようになりました。明日は我が身の可能性もあります。

「なんで自分の子なのに、そんなことになるのだろう」と、学生時代や独身の頃は思っていたのですが、実際に育児をすると、わかります。特に、ワンオペを経験すると、身をもってわかります。

毎日毎日終わりのないワンオペ育児で、配偶者や親族からの協力や支援がなく、そして逃げ道もなく、泣くことでしかコミュニケーションが取れない子どもと2人きりで、ず~~~っと過ごしていたら、そうなります。先日も、シングルファーザーが娘と心中したニュースがありましたが、「ワンオペだとそうなるよね・・・」という感想です。

 

少し話が逸れましたが、とにかく睡眠を取ってください。妻に睡眠を取らせてあげてください。眠れていて、疲れが取れていれば、子どもがグズって泣き叫んでも、なんとか対応できます。夫婦二人とも十分な睡眠を取るためには、どちらかが仕事をしながらでは難しいねと、育休中に妻と話していました。

 

夫婦で育休を取って良かったこと

かけがえのない子供と家族との時間

何より、妻と子供、家族と一緒に居られる時間がたっぷりとあることです。人生で最も幸せな時間だと言っても良いのではないでしょうか。

仕事のことを考えず、可愛い赤ちゃんをずーっと抱っこしたり、成長をこの目で見ていけることはとても充実した人生になります。(子育てにコスパ・タイパを求めるような内容がSNSで流れてきたりしますが、ズレていると思います。)

 

まとまった睡眠時間→心に余裕ができる

また、上にも書きましたが、睡眠時間を確保できることです。睡眠時間が確保できることにより、心に余裕ができます。子供の泣き声やイヤイヤにも、余裕を持って対応できます。

夫婦どちらかが睡眠不足になると、その人がイライラして、もう片方が嫌な思いをし、さらに子供も嫌な思いをします。いいことが無いです。

 

育児中に活用したサービス

料理の代行サービスを、2023年頃から活用しています。夫婦ともにフルタイムで復職し、仕事をしながら1人の子を育てると、残念ながら料理を作る時間がありません。

近所のスーパーのお惣菜やお弁当、冷凍食品をフル活用していましたが、しばらくすると飽きてきます。子供の健康も気になってきます。

そのため、週に1回、料理代行サービスの方(子育てを経験し毎日料理をしている女性、居酒屋で調理経験のある男性、など)に2~3時間来ていただいて、主菜副菜6~8品程度を、それぞれ多めに作ってもらい、冷蔵/冷凍保存しています。これで、平日はほとんど乗り切れます。スーパーのお惣菜やお弁当も週1回くらいなら美味しく食べられます。

 

ネックはお金です。料理代行1回につき、8000円~11000円程度のお金はどうしてもかかります。とはいえ、今はお金を出してでも、毎日の忙しさを楽にすることの方を優先し、活用しています。

また、ベビーシッターも検討の余地がありますが、ベビーシッターはまだ試していません。会社の先輩パパママに聞いたら、ベビーシッターをフル活用している人もいました。夫婦ともに子育てが苦手だということで、外部の専門家の力をフルで借りることにしたと言っていました。

親族や友人に頼ることができないご家庭では、早めにお試しする方が良いのかなと思いますが、他人が家に入り子供を見ることに抵抗がある人もいらっしゃるかと思います。このあたりは各ご家庭ごとに考えがあると思いますので、よくよく相談してみてください。

 

家事の時短術

育児中の家事は、とにかく何をするにも素早く片づけていき、時間を作ることが重要です。料理の代行サービスはその一つです。その他、食器洗い乾燥機、衣類乾燥機、自動掃除機 あたりは必須です。

特に衣類乾燥機は、あるのと無いのとで家事の時間が体感で1時間は減った気がします。洗濯と乾燥が一体型のドラム式洗濯乾燥機もありますが、我が家では縦型洗濯機と衣類乾燥機で運用しています。

 

衣類乾燥機が無いときは、天気を確認する→太陽が出ている時間に洗濯する→服を取り出す→ハンガーにかける→移動してベランダに干す→乾いたと思ったら室内に取り込む→ハンガーから外す→収納にしまう という手順でした。また、通り雨やゲリラ豪雨にも注意しながら、洗濯をしたり取り込んだりしなければいけませんし、梅雨の時期や雨の日の洗濯は室内干しになり、臭いも気になっていました。

 

衣類乾燥機を導入した後は、天気に関係なく洗濯する→服を取り出して衣類乾燥機にいれる→乾燥する→収納にしまう となり、天気やゲリラ豪雨に気を遣うことも無くなりました。快適です。また、収納するときも、例えばタオルなんかはキレイにたたむことは止め、くちゃくちゃでも良しとしています(しわが気になる洋服は綺麗にたたんだりハンガー収納する)

 

デメリットは、衣類乾燥機のホコリを定期的に掃除しなければいけないことと、服によっては少し縮むことです。

家事を時短で終わらせることで、貴重な睡眠時間を確保できますし、子どもの遊び相手をする時間も増えます。日常的にやらなければいけない家事をできるだけ時短で省力化することが重要です。

 

買ってよかったもの

育児関連の買ってよかった使ってよかったグッズは、こちらにまとめています。

www.mashlife2018.com

 

育児休業、理想の期間はどのくらいか

私の意見は、長ければ長い方が良いと思います。最低でも半年間。理由は2つ。

①睡眠不足を防ぐため。子どもが生まれて生後半年くらいまでは夜中や明け方の授乳/ミルク対応があり、睡眠不足になる可能性が非常に高いです。生後半年を過ぎれば、夜はかなりまとまって寝てくれるようになりますし、夫婦ともに育児スキルもある程度身についているので、少し楽になってくるためです。

②収入を下げすぎないため。育児休業給付金が半年(180日)までは報酬月額の約67%支給であり、それ以降は約50%となるためです。子供を育てるためにはある程度のお金や将来の貯金が必要になってきますので、育児休業給付金の金額が変わる半年がちょうど良いかもしれません。

 

夜泣きやミルク対応は、生後6か月を過ぎても続くので、長く休める方が身体は楽になります。育児休業給付金は、半年以降は報酬月額の約50%となり、給付金の金額が下がるので、収入が気になる人は半年がちょうど良いと思います。収入が少し減ることは問題ない人や、キャリア的にも気にしない人は、1年取得したら幸せな時間を過ごせます。

社会人になり、1か月や半年といった単位のまとまった休暇を、説明がしやすい理由で、取得できるのは育児休業しかないのではと思いますので、お金よりも家族と子供との時間を優先することはアリだと感じます。

 

2子の場合、保育園に入れるまでは取っておかないと、地獄を見ることになりそうです。睡眠不足でのワンオペの2人育児は無理です。間違いなく、家事や掃除など諦めることが増えますし、ストレスで子供に怒ったり自分が不安定になったりします。

半年間も育休が取れない場合でも、2~3か月は取らないと、育児する配偶者の負荷とストレスがヤバいことになります。ニュースで見るような事件が起こるのもわかります。

 

2か月でも取得が厳しい場合、産後2週間、できれば1か月間は必須です。出産直後の産褥期は、母体にダメージが残っています。出産が難航した場合や、会陰切開や帝王切開をした場合は特にです。出血があります。

ダメージを負っている状態で、ワンオペで睡眠不足になりながら、家事も育児もこなすのは不可能です。父親のあなたが全力で家事育児をしてください。

「妻のサポートをする」という言い方もありますが、「サポートする」は主体的でない印象を与えるので、言わない方が無難です。家事育児をリードしてください。仕事と同じように、あなたがリーダーシップを取り、主体的に家事育児をしましょう。

 

育児と仕事の両立

育休の時間は非常に楽しく幸せな時間ですが、残念ながら育休には終わりがきます。

日々生活し、子どもを育てるためには、お金が要ります。お金を稼ぐために、何かをしなければいけません。働かなくても良いくらいのお金や不労所得があれば良いですが、そうではありません。

ですので、一家の大黒柱としては働かなくてはいけません。とはいえ育児も続きます。

 

育休を終えて、子どもを保育園に入園することができたとして、どういう生活になりますでしょうか。

夫婦共働きの場合、毎朝、どちらが子供を保育園に送りますか? お迎えは?

予防接種へ連れていくのは誰ですか?

子供が病気になったときに病院に連れていくのは?

「子どもが熱を出したからお迎えに来て下さい」と保育園から呼び出しがあったら誰がお迎えに行きますか?

病気で5日間は登園できず自宅療養となった場合、誰が子守りをしますか?

平日に行われる1才児健診などは誰が連れて行きますか?

などなど、手がかかることも多いです。

 

在宅勤務×フレックス勤務が最強

そうなると、在宅勤務が認められている会社や、フレックス勤務が認められている会社での勤務は、育児と非常に相性が良いです。私自身、在宅勤務のフレックス勤務ですが、もうこの働き方でないと家庭と育児に支障が出まくります。

毎日出社しなさい、8時30分に会社にいないと遅刻/減給です、在宅認めません、フレックス認めません、という会社や働き方には私はもう戻れません。。。

 

運よく柔軟な働き方ができている一方で、私の妻は出社しなければいけない仕事なので、育児が辛いときもよくありました。

例えば、朝食の後、毎朝の登園は私のワンオペでした。気分よく行ける日はよいものの、「保育園行かない!遊ぶ!」とイヤイヤする子を、どうにかだましだまし家から連れ出して保育園へ連れていく(おいてくる)のは、とても、、、とっても大変です。パジャマでの登園も何度もあります。保育園の保育士さんたちにはご迷惑おかけしています。

子を抱っこして無理やり連れていこうとすると、身体をひねり、逃げて、泣き叫び、状況は悪くなります。最悪の場合は、どうにも連れ出せないので、家で仕事しながら様子を見る羽目になったことも何回かあります。

そういうことが起こるのが育児です。なので、出社必須の固定勤務制は私にはもう無理です。。。理想は夫婦ともに在宅勤務とフレックス勤務です。そうなりたい。

 

在宅勤務かつフレックス勤務が私は可能なので、保育園からの第1コールの連絡先は私。私が急遽お迎えに向かうこともありました。

とはいえ私の仕事の都合で妻が対応することもありますので、そこはお互い様です。「母親が休みを取って当たり前」という意識でいると、少しずつ母親にストレスがたまっていき、どこかで痛い目を見ますので、父親の皆さん気を付けてください。

 

父親の育児参加

私の子が通う保育園は、登園やお迎えには母親だけでなく父親も多く見かけますので、父親の育児参加が当たり前になっているのだなと思っています。だいたい半々くらいです。

ただ、平日に行われる1才児健診へ私が連れて行ったときは母親ばかりだったので、「お迎えくらいあなたが行って」と言われているのかもしれません。

健診や予防接種などに連れていくと、どういうことが行われるのかがよくわかります。私も予防接種に連れていきましたが、注射を痛がらず泣かずに受ける姿を見て、小さいのに頑張っているのだなと感心しています。

 

育休中の家計(ざっくり)

ざっくりした、我が家の家計です。

収入

・育児休業給付金

・育児手当 など

支出(ざっくり25万円~30万円 /月)

・家賃、12万円(東京、2DK

・電気ガス水道スマホWIFI保険など、6万円~

・食費、日用品、育児用品、交通費、6万円~

・各自の娯楽、衣類、その他、各1万円~

 

夫婦ともに、お金のかかる趣味は無く、またブランド品や高級品に興味はないため、かなり節約、というか無駄な支出が無い方かなと思います。スマホは、楽天モバイルやauのpovoを使い、安ければ月0円~1000円程度で運用しています。

お金がかかっているところとしては、外食をする方なので、毎週1回、多いと3回くらいします。外食で気分転換をしています。

加えて、家賃が高かったため、貯金はほとんどできなかったです。(高いといっても、23区内、駅徒歩約7分、複数路線が徒歩圏内、区役所/図書館などの公共施設を始め、スーパー/ドラッグストア/百均/ユニクロや無印良品/なども徒歩圏内にあり、築30年前後、2DK、2階以上、風呂トイレ別、室内洗濯機置場、ウォシュレット付トイレ、12万円なら、かなりお得な物件だったのではと思っています)

 

お小遣い制はやめた方がよい

各自の娯楽費用については、お小遣い制度ではなく、お互いがそれぞれ自分で管理しています。

生活費や子ども用の貯金は、それぞれの収入に応じて割合を決めて、毎月貯金しています。その貯金ができていれば、各自が稼いだお金は自分で好きなことに使って良い(お互い干渉しない)ようにしています。

とはいえ高すぎる買い物(10万円を超えるようなもの)は、事前に相談しておく方が後からグチグチ言われないかもしれません。

しっかりと家庭や子供のためのお金を貯金できるのであれば、お小遣い制はやめた方が良いと思います。一度でもお小遣い制に移行すると、もう戻ることはできませんし、お小遣いを増額することも(おそらく)困難になります。

 

子どものための貯金

一般的には学資保険などなのかもしれませんが、私たちは子供に保険はかけていません。子ども用の銀行口座と証券口座と作り、現金預金とNISAで長期に積み立てています。

習い事をどれだけやるか、中学受験をするのか、私立の高校へ行くのか、大学は理系か文系か、私立か国公立か、一人暮らしか実家通いか、東京か地方か、海外留学するのか、などなど、子どもによって必要となる金額が全く変わってきますが、どんな道に進もうとも親としては子供のやりたいようにさせたいと思います。収入を増やし、支出を減らし、コツコツ貯金をして、毎日過ごしましょう。

 

日々の育児で思うこと

・新生児かわいい。いいにおいする。あったかくて、やわらかい。ずっと抱っこしていたい。

・首がすわっていないので、ミルク後のゲップのときにかなり気を遣う。

・首がすわると、抱っこもゲップもかなり楽。

・ミルクを飲むときの、哺乳瓶の乳首から出る空気の音が心地よい。

・哺乳瓶の乳首の穴がさけてしまうと、うまくミルクを飲んでくれない。

・哺乳瓶の乳首を買い換えるものの、金額が高くて、こんなにするのか・・・となる。

・沐浴はとても気を遣う。

・沐浴で背中を洗うために、腕にうつ伏せのような体勢にするのが苦手。

・男の子も女の子も、おまたを洗うときに気を遣う。

・男の子のたまたまの袋の裏を洗うときかなり気を遣う。

・綿棒とアルコールでの、おへその掃除、なかなか見ない色でへその緒の残りの汚れが取れる。

・へその緒、まじまじと見るのはこのときだけ。

・沐浴後、オムツ装着までの間に、おしっこされる。

・おしっこでオムツ交換中に、追加でおしっこされる。男の子の方がおしっこが飛ぶので被害が大きい。

・うんちでオムツ交換中に、追加でプリプリうんちされる。おしっこもされる。

・うんちが出てくる瞬間を見ることもある。

・うんちでのオムツ交換のとき、男の子のたまたまの袋についたうんちをふき取るのに慎重になる。

・男の子の方がおしりふきをめちゃくちゃ使うし、時間もかかる。

・女の子の方が、オムツ交換やうんちの拭き取りは楽。だけどおまたから身体にうんちや汚れが入ってしまわないように気を遣う。

・おしっことうんちとで、周囲の物が汚れてしまいショックを受ける

・寝ているときにオムツ交換しようと持ち上げると、両手をのび~~~とするしぐさと表情がかわいい。あくびもかわいい。ほ~~~というような口をするときもかわいい。

・新生児の爪をハサミで切るのが激ムズ。ささくれできちゃう。その爪で顔をひっかいて、ほっぺに傷がついてしまう。治るのも早い。

・身体がかさかさ。保湿保湿保湿。

・寝ていて静かすぎると、息をしているかどうか何度も確認する。

・寝返りした瞬間が見れると感動。

・寝返りするようになると、特にうつぶせになったときの乳幼児突然死症候群(SIDS)がめちゃくちゃ心配。

・仰向けに戻しても、すぐうつ伏せに戻る。

・ハイハイも感動。つかまり立ち、直立、歩くのも感慨深い。

・ハイハイから立つまでの期間が結構短い。一瞬。

・とにかく一瞬で成長していく。写真動画を撮るものの、忘れていく。アハ体験のように、ゆ~~っくり、ときに早く、成長していくので、写真動画で振り返ると成長しているのがよくわかる。

・初めて発する言葉を聞いたとき感動。

・モロー反射かわいい

・ギャラン反射かわいすぎ

・1才になると、とことこ歩き始める。かわいい。

・2才になると、喋る言葉がかなり増える。イヤイヤする。かわいい。

・3才になると、会話ができる。イヤイヤする。かわいい。

・YoutubeやTwitter、XなどのSNSがある世界での子育て、かなり便利。情報収集がはかどる。良い悪いはさておき、困ったらYoutube見せておけば、時間を稼げる。

・非公式の誰かが作ったアンパンマンとバイキンマンのぬいぐるみを使った動画を見たいとせがむ。親としてはやめてほしい・・・公式のアニメを見てほしい・・・。

・「みてね」アプリ、親族への写真の共有とプリントがかなり便利。1秒動画も素敵。

・子育ての補助金に関する所得制限、意味がわからない。

・学費補助に関する所得制限も、意味がわからない。

・育児休業の取得期間、子が1才を迎える前日までなの、本当に意味がわからない。誕生日を祝わせて。

・女性の産前休暇の6週間、いつまで働かさせるのかと。朝夕の通勤の満員電車がめちゃくちゃ心配だった。もっと早く休めるようにしてくれ、在宅勤務を認めてくれ、と毎日思っていた。

・男性にも配偶者の産前休暇が欲しい。出産予定日または出産日からしか育休に入れないのおかしくない? 急に生まれるってなったその日は、勤務中か、有給休暇を取るしかないってことだよね・・・?

・同じ年齢の子供の事件事故のニュースに対して、その父親母親に感情移入してしまい涙が出る

・小学生中学生高校生の、海や川での水難事故も悲しくなる

 

女性の愛情曲線

少し話は逸れますが、「女性の愛情曲線」を聞いたことがありますか?

 

育休を検討して、調べている方なら目にしているかもしれません。内容としては、

結婚直後の女性の愛情は「夫」に向けられますが、子供が生まれると夫への愛情はがくっと下がり、子どもが一番になります。その後、夫への愛情が徐々に回復していくグループと低迷していくグループに二極化し、大変な乳幼児期に「夫と二人で子育てした」と回答した女性たちの夫への愛情は回復し、「私一人で子育てした」と回答した女性たちの愛情は低迷する。

というものです。

 

女性の愛情曲線について、詳しくは以下のサイトをご確認ください。

パパの育児と愛情曲線!?|東京ウィメンズプラザ|みらい手帳

 

パパに対する愛情の回復と低迷の分かれ道は、出産直後から乳幼児期の「育児」です。

「夫婦で一緒に育児をした」と妻が感じているかどうかが非常に重要です。

 

私はこの愛情曲線を見て、出産直後から乳幼児期に育児をしないと、妻から自分に向けられる愛情が無くなり、家が安心できる場所でなくストレスがたまる場所になり、家庭内別居、離婚の危機、孤独な老後が待っているかもしれない・・・と感じました。

 

父親の育児参加が母親,子ども,父親自身に与える影響

関連して、日本公衆衛生雑誌に掲載された「父親の育児参加が母親,子ども,父親自身に与える影響に関する文献レビュー」にも、興味深い結論が示されていました。

父親の育児参加が母親,子ども,父親自身に与える影響に関する文献レビュー

結果 父親の育児参加の影響に関する過去10年間の和文論文および過去20年間の英文論文の文献レビューの結果,次の2点の傾向が見られた。第1点目として,母親が父親の積極的な育児参加を認知している場合,母親の育児負担感が低く,幸福度が高い傾向が見られた。また,子どもの成長においても,母親が父親の積極的な育児参加を認知している場合,子どもの健康や発達(怪我や肥満の予防)に良い影響を及ぼしている可能性が示唆された。しかし,第2点目として,父親が自分自身で評価した育児参加の度合いは,母親の負担感などとは直接に関連しない可能性が示唆された。父親の育児参加が父親自身に与える影響(QOL等)は,研究の数が少ないこともあり,一貫した傾向は見られなかった。また,父親の育児参加の評価の方法がそれぞれの研究で異なっていた。

 

父親が「俺は育児をしている」「俺はイクメンだ」といった自己評価はどうでもよく、母親が「夫は積極的に育児をしている」と感じているかどうかが大事、と理解をしました。自己満足ではなく、妻の期待値に合っているか、妻の期待値を超えて育児をしているかが重要です。

これ、仕事も同じですね。どれだけ時間をかけて資料作成や顧客対応をしたとしても、受け手や顧客の期待に沿うことができなかったら、仕事としては良くない状態です。逆に言えば、期待値をうまく調整することができれば、時間をかけなくても、それなりの品質でも、受け手や顧客は満足して気持ちよく仕事が進められます。

育児においては、妻の期待値をうまくコントロールすることによって、父親としての育児参加の度合いは多少低くとも、妻の期待値に沿えていたり超えていれば、妻の育児負担感が低く、幸福度が高くなり、家族が幸せに気持ちよく暮らせるのかもしれません。

 

その他

私たちの場合、ペアで長期の育休は、結果的に大大大正解でした。

特に1人目のときは、本当に取得しておいて良かったです。

 

というのも、出産予定日の1か月前に、妻の家族が事故に遭い、亡くなってしまいました。警察署から妻の携帯に電話がかかってきて、家族が亡くなったことを知らされ、悲しみにくれました。

妊娠後期、それも出産直前で、いつ破水して産まれてきてもおかしくない状況でしたが、妻しか諸々の対応をできる人がいない状態。

仕方がなく、コロナウイルスも猛威を振るうなか、東京から新幹線と在来線を乗り継いで地方の警察署へ出向き、事故の状況説明を受けたり、ご遺体を確認したりしました。

病院や役所への届出、火葬や葬式やお墓の段取り。その後の家の遺品の整理、空き家問題、相続問題、、、。精神的に大ダメージを受け、妻もお腹の子供も心配でした。妻も不安定な状態で、毎日涙を流し、目も当てられない状況でした。。。

結果的には、妊婦の健診時に子どもの状況が良くないので早く出産しましょうとなり、予定日より2週間ほど早まったものの、元気な子供を産んでくれました。

東京で育児をしながら、地方の家の遺品の整理や相続問題に対処するのは困難を極めました。地方へ通うのも限界があり、東京から妻の故郷へ引越しを決断し、育児の隙間で少しずつ進めていきました。振り返ると、諸々落ち着いたのは出産から2年近く経った後でした。

ふとしたときに私も悲しい気持ちになりますが、子どもは今はとても元気で健康な子供に育っていて、妻の状態も落ち着いているように見えるので、よかったのかなと思います。

もし私が1年間の育児休業を取っていなかったら、妻にワンオペを強いていたら、と思うと、ぞっとします。

育休を取って時間があったおかげで、これ以上ない苦境をなんとか乗り越えることができました。

 

まとめ

パパとして、男性として、長期の育児休業を取り、リアルな育児の経験を書きました。

ただ、これは今までの母親にとっては誰もがやっている当たり前すぎることです。だから、私は父親として当たり前のことをしているだけだと思っています。

あなたは「イクメン」ではなく「ただの父親」なのです。夫婦共働きが多く、父親の育児参加も進んでいる今の時代、父親も親なのですから、育児をするのは当たり前です。

 

繰り返しですが、おっぱいからの授乳以外は全て父親でもできます。

子どもから見て頼れる父親、妻から見ても頼れる夫・頼れる男になりましょう。

「産後の恨みは一生の恨み」です。出産直後の数日間や数か月で、今後のあなたの運命が決まります(30歳で出産→80歳まで生きたとしても50年間もあります)。

 

長くなりましたが、赤ちゃんはあっというまに成長していくので、今この瞬間しか見ることができない、体験できないことが、本当にたくさんあります。

育休を取得しようと考えている父親、パパに育休を取得してほしいママにとって、参考になれば幸いです!

 

ここまでの長文、お読みいただきありがとうございました。

 

最後にAmazonの商品(本)の紹介:

 



© 2024 Mash's Life Log All rights reserved