実は優秀?!アフリカ南部のボツワナ共和国の新型コロナ対策について調べてみた

7月末、台湾のニュースサイト TAIWAN TODAY にて以下の記事を見つけました。

jp.taiwantoday.tw

記事によると、ランキングは3つの指標を評価の基準としているようです。
 1.公衆衛生:過去30日間における総人口に対する感染者と死者の数を考慮
 2.経済活動:小売業や勤務地点などの活動や移動に関するGoogleのデータを参考にする
 3.政策:国や地方の債務、不良債権に対する貸倒引当金のカヴァー率、信用格付けなど

日本は何位なのかな?と思い読み進めていくと、2位はボツワナ、3位韓国、4位タイ、とのこと。 ん? 2位はボツワナ?? というかボツワナってどこにある国?

Google Mapでボツワナの場所を調べると、アフリカ南部、南アフリカ共和国の北隣に位置する国でした。アフリカの国の新型コロナ対策が優秀だなんて聞いたことがない。というかアフリカの国のコロナ対策について何も知らない。ロックダウンはしているのか?日本のようにマスク着用や消毒が普通になっているのか?そもそもどんな国なのか?まったく知らない。

ということで、ボツワナの新型コロナ対策について調べてみました。(結局、日本のコロナ対策の成果は何位だったのかわからず。ブルームバーグの元の記事があるか調べてみたものの、見つけられませんでした。)

 

ボツワナ共和国の地理

Wikipediaを参考にしました。ボツワナ共和国は、南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエ、北をザンビアに囲まれた内陸国で、ザンビアとの国境は約150mしかなく、世界で一番短い国境線らしい!短い!ちなみに首都は「ハボローネ」です。聞いたこともない名前です。

ハボローネの英語名「Gaborone」をYoutubeで検索すると、Gaborone の Central Business District の風景動画がヒットしました。地平線まで広大な大地と、小さな区画にある近代的なオフィスビルと高層マンションの対比が興味深いです。

www.youtube.com


Googleの画像検索で出てくる画像は以下です。中心地には近代的なビルが建っているようです。

f:id:mashlife2018:20200728233618p:plain


ボツワナの人口は、およそ225万人(2018年)。面積は約60万平方キロメートル。日本の面積は約38万平方キロメートルなので、だいたい1.5倍の面積。その面積に225万人が住んでいます。都道府県だと宮城県(約230万人・14位)や新潟県(約222万人・15位)と同じくらい。かなり広い土地に、ボツワナの人たちは暮らしていることがわかります。

ボツワナのコロナの現状

ボツワナ政府のData Dashboardを見ると、検査数 66744人、陽性 739人、死亡者数 2人でした。(日本時間2020年7月28日、22:00現在)
日本に比べると、人口が少ないためか、感染者数がかなり少ないですね。とはいえ、6月後半から、陽性件数が増えてきているようです。

covid19portal.gov.bw

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ボツワナ政府によるコロナ対策

本題です。下記の経緯は、在ボツワナ日本国大使館のWebページを参考にし、再構成しました。最新情報については、ボツワナ政府のWebページやFacebookページをご覧ください。 

新型コロナウィルス対策 - ボツワナでは非常事態が宣言され各種措置を実施中です | 在ボツワナ日本国大使館

経緯:

3月16日、日本を含む感染国からの渡航者の入国を禁止。

3月20日、には公衆衛生上の緊急事態を宣言。下記が指示勧告される。
 ・公的集会の制限
 ・個人間の1-2メートル以上の距離の確保
 ・不要不急の国内旅行の延期
 ・葬儀等における保健衛生措置
 ・一般的な感染予防措置
 ・すべての市民に対する感染国への渡航延期

3月24日、ボツワナ国籍者・在住者以外の入国を禁止。国外から到着するボツワナ国籍者・在住者すべてに、政府が指定する施設における14日間の隔離が義務づけ。

4月3日、大統領による非常事態を宣言。「厳格な社会的距離の確保」措置を実施(事実上のロックダウン)。

4月9日、非常事態の期間を6か月に延長。

5月21日、ロックダウンは解除。非常事態は継続中であり、引き続き各種制限措置。
 (1)同じCovid-19ゾーン(Covid-19対策のため政府が設けたゾーン)内での移動には許可証を必要としない。
 (2)異なるCovid-19ゾーン間の移動のためには引き続き許可証が必要。
 (3)フォーマル及びインフォーマルセクターの両方において、以下の措置を継続的に実施しなければならない。
 ・検温
 ・マスクの着用の徹底
 ・共用スペースの一日2~3回の消毒・清掃
 ・手指消毒液の用意
 ・全ての被雇用者、訪問者、顧客の登録
 ・従わない人物の入店(入館)、サービスの拒否
 ・社会的距離の確保の徹底

 

ボツワナのコロナ対策についての感想

ソーシャルディスタンス、マスク着用、消毒徹底、不要不急の旅行を控える、といったあたりは日本と同じ対策ですね。以下、興味深いなと思った対策についての感想です。

・3月24日のボツワナ国籍者・在住者以外の入国を禁止

3月末の辞典で、自国民と在住者以外の入国禁止というのは思い切ってますね。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ観点では、ある国からは入国禁止、ある国は入国可能として、徐々に対象国を拡大していくよりも、単純明確で効果がある対策なのではと思います。

・4月9日、非常事態の期間を6か月に延長

4月3日に非常事態が宣言されているので、10月までは非常事態ということですね。こちらも、4月の時点で、向こう6か月間を非常事態とする、と決断して発信している点は興味深いです。しかも、4月の時点では感染者数もほとんど出ていないにも関わらず。この判断に至った経緯をもっと知りたいです。4月時点では国民からの批判もあったのだろうと想像しますが、7月末の今思うと、10月まで非常事態を延長するという判断は間違っていなかったと個人的には思います。

日本では感染者数が増加していて、個人としては旅行は自粛し、毎日テレワークしていますが、国としてはGoToトラベルキャンペーンも始まり、非常事態感が薄れてきているように思います。

・同じCovid-19ゾーン(Covid-19対策のため政府が設けたゾーン)内での移動には許可証を必要としない。
・異なるCovid-19ゾーン間の移動のためには引き続き許可証が必要。

 国をいくつかのゾーンに分け、往来には許可が必要というのも日本には無い対策です。日本の場合、北海道・東北・関東・甲信越・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄といったゾーンに分けるイメージでしょうか。不要不急の外出と旅行を呼びかけ、国民にお願いするだけでなく、仕組みとして気軽に移動ができないようにしています。思い切った舵取りだと感じます。

・全ての被雇用者、訪問者、顧客の登録

 この一文だけでは詳細がよくわかりませんでしたが、いつ誰がどこに来たのかを記録し管理することと解釈しました。記録する人にとって大変な手間がかかることが想像できます。国民全員が同じ状況なら「手間がかかるから来ないで」とも主張できるので、よい案かもしれません。手間がかかるから外出や訪問も控え、できるだけオンラインで済まそうという気持ちが自然に生まれそうですね。ただ、仕組みが整っていない現場は多忙を極めそうですが。

まとめ

以上、ボツワナのコロナ対策について調べてみました。ランキング2位に納得できましたか?

私としては、ボツワナ政府の思い切った判断があり、感染拡大を抑える移動制限の仕組みも素早く整えているところがとても勉強になりました!

一日も早くコロナが終息することを願っています。